「無料」をうたう廃品回収業者は危険？廃品回収業者と不用品回収業者の違い

廃品回収業者とは、リサイクル可能なものを中心とした回収を行う業者です。回収対象は、古紙、金属類、プラスチック類、ガラス類などです。これらの廃品を、再資源化やリサイクルするために回収します。

廃品回収をするにあたって、少なくとも「古物商の許可」を得ている必要があります。

この許可は、不正な取引や盗難品の取引を防ぐために導入されており、不用品を回収する業者には、取引される商品の履歴や識別情報を記録し、法的手続きを遵守する責任があります。ですが個人の方の中には古物商の許可を取らなければならないことを知らずに廃品回収・不用品回収をおこなっている場合があります。

不用品を回収するために一般的に必要とされる許可は以下の通りです。

・一般廃棄物収集運搬業の許可
一般廃棄物収集運搬業許可は、一般家庭から出る一般廃棄物を収集・運搬する事業を行うために必要な許可です。市町村ごとに許可を取る必要がある免許で、現状新規の事業者を募集していない市町村が多く、申請しても取るのは極めて難しい許可です。

・産業廃棄物収集運搬業の許可
産業廃棄物収集運搬業許可は、工場や事業所から出る産業廃棄物を収集・運搬する事業を行うために必要な許可です。

・古物商の許可
古物商の許可は、古物（中古品）を買い取ったり売ったりするために必要な許可です。

3つの許可の違いは、対象となる廃棄物の種類です。一般廃棄物収集運搬業許可は、一般家庭から出る一般廃棄物を対象とし、産業廃棄物収集運搬業許可は、工場や事業所から出る産業廃棄物を対象とします。古物商の許可は、商品を販売したり古物（中古品）の買取を対象とします。

不用品回収を利用する際には、そういった無許可で回収をおこなっていたり、無料を謳う業者には注意が必要です。なぜなら無料を謳う業者の中には、実際には無料で回収してくれるわけではなく、後から高額な費用を請求する悪質な業者も存在するからです。

悪質な廃品回収業者は、以下のような事があるので注意が必要です。

・見積もり書を作成しない
・見積もりを出したものの、回収をした後一転して請求額が高くなる
・無料とうたっていたにもかかわらず、実際は回収費用が掛かる
・一旦乗せたものは下ろせない or 下ろすのにはキャンセル料が掛かる
・出張費や追加料金がかからないとうたっているのに、実際は請求する
・回収した不用品を不法投棄する

悪質な業者は回収時に不要なサービスを押し付けたり、高額な費用を請求したりします。